とけこむ景色


子供の頃【藤】といえば、これしか知らなかった。

殺風景な雑木林をふわりと彩る初夏の花。

ライトアップされるゴージャスなカーテン状の藤を知ったのは、ここ数年のこと。



いつからか、「さりげないもの」に惹かれるようになった。


とけこんでいるけど埋もれてはいない。

ちゃんと居場所があり、周りと譲歩し合っている。

それでいて十二分に魅力を放っている。


そのような調和を撮るのは、目立たないぶん難しいけれど、

撮るのも見るのも暮らしの一部にとけこんで、とても気持ちがいい。